安心して暮らせる住まい!注文住宅を建てる前に知っておくべき情報を紹介

このサイトでは注文住宅を建てる前に知っておくと役に立つ情報を紹介します。
家造りは一生にそう何回もない大きな買い物なので、長く安心して暮らせることがとても重要です。
そのためには、周辺環境や近接住宅との調和を大切にした家の外観にすることや、少し先の家族構成や人の出入りを予測して間取りや設備を決めることが大切です。
ここではそういった快適な住まいを作るためのポイントや住宅の着工から引き渡しまでの流れを分かりやすく説明します。

安心して暮らせる住まい!注文住宅を建てる前に知っておくべき情報を紹介

間取りや設備などを自由に決められることが注文住宅の魅力の1つですが、快適に安心して暮らせる住まいであることも大切です。
注文住宅を建てる際は地震のことを考えて耐震性の強い家にすること、短時間に集中した大雨に備えて排水性能を高めることが大切です。
また可変性の高い間取りにすれば生活スタイルの変化に柔軟に対応できますし、耐久性や断熱性能を高めれば建物の劣化を防ぎます。
屋内の気温差が少なくなればヒートショックを防ぐことになるので健康維持に役立ちます。

建売住宅より注文住宅が適している人は?

住宅を購入する場合に注文住宅が良いか建売住宅が良いか悩んでしまうことも多いものですが、これは自分自身がどちらに適しているのかを見極めることで解決することができます。
注文住宅が向いている人の多くは、自分自身の楽しみたい趣味を明確に持っており、家づくりにこだわりたいと言う人が多いものです。
一般的には建て売り住宅の方が価格が安いため非常に経済的であると思われがちであることから、高額な費用を支払っても自分自身が納得できる家づくりをしたいと言う人にとっては、注文住宅は非常に適したものとなっています。
最近では価格も以前に比べやすくなっていることもあり、またあらかじめ様々な要素を準備することでいろいろなバリエーションの中から選ぶことができるものも増えてきました。
近年ではライフスタイルもそれぞれの人によって非常に個性的なものが多くなっており、このような世の中のニーズに合わせて住宅も大きく変化しています。
このような中で住宅での生活を楽しみたい人に注文住宅が適合するのがポイントです。

設計における注文住宅ならではのメリット

注文住宅は建売住宅と異なり設計の自由度が高いというメリットがあり、施主や家族の望みを反映させることができます。
間取りや外観、設備などを自分好みにしたい場合には注文住宅を選ぶ必要があります。
新築住宅を建てる場合には間取りや広さ、設備や耐震性など様々な希望が出てきます。
注文住宅を選べば予算が許す限り希望に合った家造りが可能です。
設計のほとんどは施主自身がハウスメーカーと相談して決めるので、他にはない独創的な住宅を建てることができるというメリットもあります。
既に完成されている建売住宅を購入する場合とは異なり、建物が完成するプロセスを確認できるというメリットも存在します。
ハウスメーカーは施主がいつ見に来るか分からないため一定のプレッシャーを感じることになります。
施主自身が何度も現場を訪れることで手抜き工事を減らすことができます。
ハウスメーカーによっては第三者機関による点検を行っている場合もあり、建売住宅より欠陥が少ないというメリットも存在します。

注文住宅を依頼する建築会社の探し方

注文住宅の依頼を受けてくれる建築会社を探している場合には、サービス内容で差別化を図ることがわかりやすいです。
例えば、素材から細かい部分にこだわってい建設を依頼したいと考えている時には、フルオーダーで注文をすることができる業者を探すことが賢明です。
文字通り、一からクライアントか設計や間取りを考えていくことができますので理想的な注文住宅を実現するための近道になります。
反対に、一から全てのことを考えることに不安がある場合にはある程度の提案を行ってくれる業者を見つけることが大切です。
これは、セミオーダー式として利用することができるようなサービスです。
セミオーダーの場合は、モデルハウスのようにあらかじめプランが存在しますので将来的な外装や内装が分かりやすいというメリットがあります。
どちらを利用するにしても、建設会社のスキルや実績によって中身は変わってきますので、よくサービス内容を確認することが大切です。

注文住宅と土地をセットで契約する方法

一般的な注文住宅は、最初に土地を購入して理想の住宅を建てることができる施工会社を選び建築請負契約を締結します。
敷地と建物は別個に購入するので、施工会社や建築時期を施主自身が自由に選べるというメリットがあります。
一方で土地もセットになっている注文住宅は、敷地を購入する条件として施工会社が指定されています。
建築請負契約も一般的に3か月以内に締結することが条件とされており、家造りをスムーズに進めることができます。
敷地がセットになっている場合、全てが自由な注文住宅と比べて施工会社や建築期間などの条件がありますが間取りやデザインなどはある程度自由に決められます。
敷地を販売する会社にとっては建物からも利益が得られるため、一般的な注文住宅よりもコストを抑えることができます。
間取りやデザインなど設計の自由度やこだわりを重視する場合には、一般的な方法で住宅を建てるとよいでしょう。
ある程度の設計の自由度とコストの安さ、家造りのスピードを重視する場合は敷地もセットになっている住宅を購入するのがおすすめです。

なぜ注文住宅はファミリー世帯に適しているのか?

注文住宅は間取りや設備だけでなく目に見えない細かい部分までこだわって造ることができます。
ファミリー世帯で新たに家を建てるのであれば、家族の要望を可能な限り採用できる注文住宅が適しています。
建売住宅は工場で大量生産された規格品の建材を使用しており、リーズナブルで工期も短いという特徴があります。
しかし施主や家族の要望を採用した住宅を建てることができないためファミリー世帯には適していません。
家族それぞれに異なる要望があり、可能な限りそれらを反映させた住宅を建てれば快適に過ごすことができます。
注文住宅を選択した場合には、設計者と直接的に交渉できる施工会社を選ぶのがおすすめです。
打ち合わせに営業担当者に加えて設計者も同席していれば、具体的なイメージを直接伝えることができます。
施工会社や設計者によって対応に違いがあるので、自分自身や家族の要望を最大限に採用してくれる会社を選ぶとよいでしょう。
注文住宅は多少コストがかかるものの、設計の自由度が高く理想的な家を造ることができます。

単身者が注文住宅を建てる際の注意点

家を建てるというと、家族を持っておられる方が多いですが中には一人暮らしの方でも素敵な注文住宅を建てておられます。
なかには、10坪程度の大きさの注文住宅というケースもあります。
コンパクトでありながらも自分の空間を持つことができるというのは大変素晴らしいものです。
しかし、単身者が注文住宅を建てる際にはいくつかの注意点が必要です。
一つはあまりにも小さすぎる家に仕上げないということです。
一人暮らしだし、この先もずっと一人で暮らす予定だからと思っていたものの、ご縁があって結婚して夫婦で生活するということも考えられます。
そうなるとあまりにも小さすぎる家は手狭になってしまうことがあります。
それで、ある程度余裕があるつくりにすることは大切です。
別の注意点としては安全面ですが特に女性の一人暮らしは何かと心配や危険がつきものです。
まして、家を建てたとなるとお金を持っていると思われがちです。
安全面で安心できる家に仕上げることは大切です。

注文住宅の購入費を節約するテクニック

注文住宅を購入するのであれば、理想の住まいにするべくできる限り多くの希望を入れたいと思うのも当然です。
ですが予算には限りがあり、せっかく注文住宅を購入することになっても、思っていた以上に費用が掛かりそうなため何か節約するテクニックがないかと考える方もいることでしょう。
そのような方のために節約テクニックをご紹介しますので、ぜひこれから家を購入される方は参考にされてみてください。
もともと土地を持っているのであれば土地が掛からないのは当然として、それ以外にも費用を抑えるためには「間取りを少なくする」という方法があります。
たとえば同じ坪数で家を建てるにしても、間取りが多い家であれば、その分仕切るための壁材などが加わってきます。
ほかにも家の形で金額が変わることもあるのです。
総2階であれば、上下階が不ぞろいな形の家よりも材料が少なく済むなど、建て方によって、同じ坪数でも費用を抑えることができるので、参考にされてみてください。

注文住宅の修繕まで考慮した長期契約

注文住宅を建てる際には、家屋が老朽化した時の修繕に到るまでを意識しておく必要があります。
新築で建てた住宅であっても、歳月が経過するに連れて節々への劣化が生じていくのが普通なものです。
注文住宅を施工する事業者では、引き渡し後に、数年に亘るアフターフォローを提供するところも少くありません。
築後10年から数十年に到るまでの長きに亘った保証を行なうのです。
注文住宅を紹介するサイトには、保証の面を含めた形でハウスメーカーの紹介を行なうところも少くありません。
利用者の体験談を参考にしながら、修繕の際の流れを把握していくのが良いでしょう。
殆どのハウスメーカーでは、事前に受けられる無料カウンセリングが行われています。
分譲住宅とは違い、注文住宅では資金繰りを検討しておくことも欠かせません。
土地の取得時と家屋が完成した際にそれぞれ決済が必要となるからです。
資金繰りについての検討とアフターフォローの両面についてを前もって相談しておいた方が良いでしょう。

細かくチェックすべき注文住宅の見積書

複数の施工会社から注文住宅の見積書を受け取ったら、各社を比較検討して最も条件のよい会社を選ぶことになります。
各社の比較検討をスムーズに行いたいのであれば、依頼時はなるべく同じ条件を提示するのがおすすめです。
一般的なチェックポイントとしては、まず要望がしっかり反映されているかどうかや項目の抜けがないかが挙げられます。
さらに使用する材料や工法の他に明細項目の記載や坪単価なども確かめる必要があります。
希望条件が反映されているかどうかを確認する際には別途工事費の記載に注意してください。
施工会社によって別途工事費が総合的な費用に含まれていない場合もあります。
例えば既存建物の解体費は建て替えが必要な場合に発生し、木造住宅ならば1坪あたり3万円から5万円が相場とされています。
軟弱な地盤の強度を高めるには地盤改良工事費が必要になります。
その他にも外構や照明器具、カーテンや空調など様々な別途工事費が発生する可能性が存在します。
注文住宅を建てる場合には、別途工事費が必要になる項目が反映されているかどうかをしっかり確認することが大切です。

注文住宅の屋根はどのようにこだわりを持ったらよい?

注文住宅の屋根においてこだわりを持つことは非常に重要です。
屋根は家の外観や機能に大きな影響を与える要素であり、快適な住環境を確保するためにも注意が必要です。
まず、注文住宅の屋根において重要なのは、材料の選択です。
屋根材にはさまざまな種類があり、耐久性、見た目、価格などが異なります。
こだわりを持つなら、屋根材の特性をよく理解し予算と希望に合った選択をすることが大切です。
たとえば、スレートや瓦は美しい外観を持ち長寿命であり耐候性に優れています。
一方、金属屋根は軽量で施工が簡単ですが価格はやや高めです。
こだわりのある外観や性能を求めるなら材料選びを検討しましょう。
次に、屋根のデザインや形状にこだわりを持つことができるのです。
屋根の形状は、家の外観に大きな影響を与えます。
例えばガベル屋根、寄棟屋根、平屋根などさまざまなスタイルがあります。
こだわりのデザインを実現するために、建築家や設計士とのコラボレーションが必要かもしれません。
屋根に窓やルーフバルコニーを設けて、光や風を取り入れる工夫もできます。
これらの要素は、住まいの個性を引き立てることに貢献します。
屋根にこだわりを持つ際には断熱性能も見逃せません。
良好な断熱性は、エネルギー効率の向上や快適な室内環境を提供します。
断熱材の選択や屋根の気密性を高める工夫がこだわりのポイントです。
エネルギー効率を高めることは、長期的なコスト削減につながり環境にもやさしい選択です。

注文住宅の2階建てを建築する時に注意すること

注文住宅の2階建てを建築する際には、さまざまな要素に注意する必要があります。
これらの要素は、家のデザイン、構造、機能そして住環境に関連しています。
以下では注文住宅の2階建てを建築する際に注意すべきポイントを紹介します。
まず、デザイン面での注意が必要です。
2階建ての注文住宅は、家族のライフスタイルや好みに合わせてデザインされるべきです。
外観や内部の配置、窓の位置などを検討し家のイメージを明確にしましょう。
将来的な拡張やリフォームの可能性も考慮して設計することが重要です。
次に構造に関する注意が必要です。
2階建ての住宅は、強固で耐久性のある構造が必要です。
地元の建築基準や法規制を確認し、地震や自然災害に備えた設計を行いましょう。
適切な材料と建築技術を選択し、安全性を確保します。
機能面でも検討が必要で各部屋の配置やサイズ、収納スペースの設計など、家族の日常生活に合わせた機能性を考えます。
エネルギー効率の高いシステムや設備を導入することで、長期的なランニングコストを抑えることも可能です。
住環境についても配慮が必要です。
周辺の自然環境や都市計画、近隣の建物などを考慮し、住宅の配置を決定します。
また、日当たりや風通しの良い場所に建設することで、快適な居住環境を実現します。
一度建物が完成したら、定期的な保守とメンテナンスも忘れてはなりません。
建物の経年劣化を防ぎ安全性と快適性を保つために、定期的な点検と修繕を行いましょう。

注文住宅は壁を少なくすることで費用を削減できるか

注文住宅の価格を下げたいと思う場合、壁を少なくすればできると考えることも少なくありません。
壁材を減らすすることでその分の材料費を削減することができるため、安くすると単純には考えられるものです。
しかし、注文住宅は建築を行う段階で一定の強度を保つ必要があり、これが壁の部分の存在によって支えられていることも多いものです。
その配置は住宅の上からの力に耐える構造を実現するものとなっているため、この部分を減らす事は著しく強度が低下することから、これを補強するための対策を実現する必要があります。
基本的には外壁や天井の部分により太い柱を使用したり、また特殊な構造物を加えることが必要となることが少なくありません。
これらを設置するために壁を設置する場合には不要な構造物を必要とするため、コストを下げる事は単純には行えないのが実態です。
広い空間を確保することができるメリットがありますが、構造上の対策を実現する必要があることから、コストがさらに増大する可能性があることも意識することが大切です。

注文住宅は水回りの設備を自由自在に選べるが注意点もある

注文住宅の醍醐味は、間取りも外観も設備も全て希望通りに作り上げることを可能にすることをあげられます。
外壁だけでも指定できる外壁材はかなりの数から選ぶことができ、屋内外を含めて選択肢の幅が広がることも魅力的です。
水回りも同じように注文住宅であれば、アイランド型キッチンや坪数の広いシステムバス、カウンター式の洗面台、広い空間のトイレを作り出すこともでき、家族構成によっては2回にもトイレや洗面台を作ることも十分に可能です。
思い通りの注文住宅に仕上げることは誰しも共通していることですが、水回りの場合でトイレに関しては特に注意が必要になる点があります。
実際に注文住宅を建てる方に人気のトイレはタンクレストイレをあげることができますが、タンクレス型の場合は電気式ポンプを使って水を流しているので、停電時には使うことができません。
一応はメーカーによって停電時でも使えるように手動で水を流せる設計にしている機種もありますが、水圧が低くて綺麗に流せない可能性は十分にあるので気を付けるべき水回りの設備です。
対応策としては手動でも十分な水圧を発揮している地域である確認と、2回にもトイレを設置するなら1階をタンクレス、2回を従来型に分ける方法などが最善策ではないでしょうか。

注文住宅を建てるハウスメーカー探しのポイント

注文住宅を建てるハウスメーカー探しのポイントとして、過去に手掛けた家を見学することが大切です。
どのような家づくりをするのかを言葉で説明されても把握しにくいのですが、実物を見ればしっかりと確認できます。
建てるハウスメーカーによって大きな違いの出る注文住宅は、好みのテイストの家づくりを得意としているところに依頼しなければなりません。
住宅展示場に足を運べば分かるのではないかと考えるかもしれませんが、住宅展示場ではオプションとなっているものもふんだんに使われていて、基本の範囲内ではつくれないものが多くなっています。
費用やアフターサービスをチェックすることも重要です。
費用はやはり予算内におさまることを確認しなければなりませんし、アフターサービスが充実していないといざという時によけいな出費が発生する可能性があります。
他にも営業担当者の質ややり取りのスピードを重視する必要があり、質問をしたらすぐに返事をくれるところが安心です。

著者:鶴岡広

筆者プロフィール

岡山県岡山市生まれ。
一級建築士として数多くの注文住宅を建設。
自分の経験を基に注文住宅の記事を書きました。
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